UCSD Rady School of Managementの在校生/卒業生による、Radyやサンディエゴにまつわるざっくばらんとした手記をご紹介します。
執筆:インターン経験者(Class 2025)
Rady Japanでは諸事情があり10年以上インターン関連の記事が更新されていないため、今回2025を代表して私が書くことにしました。2023-24でのMBA就活最新事情をお伝えできればと思います。
概要
私のインターン就活は日米合わせて50社以上のWeb Applicationを出して一次面接に呼ばれたのが2社。うちアメリカのコンサルティング1社は志望動機が思い付かなかったため辞退して、某世界最大のECサイトの日本支社のみを受けてなんとか合格しました。実はその1社は見つけられていなかっただけで10月からMBAインターンのポジションをオープンしていたそうで、2月に4ヶ月遅れでの応募でしたがこれが功を奏した可能性があります(後述)。
スケジュール
2/3 書類提出
2/4 オンラインの適正テストを受験
2/5 テスト合格通知、リクルーターとの準備面談と一次面接日程の確定
2/6-8 面接練習
2/8 米国時間夜に一次面接
2/13 通過連絡、最終面接の日程確定
2/19 最終面接
2/26 合格通知
面接対策
上記の通りかなりのスピード感で進んだため準備は大変でした。一次面接への招待が来てからリサーチし、某社の特殊な面接手法のため準備にかなりの時間がかかることを知り、慌てて対策しました。練習のためにはLinkedInで同社に勤務中のRadyもしくはUCSD卒業生を探し、下記のようなメッセージ付きのつながりリクエストを送りました。
"Hi, I'm XXX, UCSD Rady 2025, eagerly preparing for an XX's interview this Thursday. Might you graciously offer time for a mock interview? I'm fully available on the 6th and 7th. Deep apologies for the sudden request. Your support would mean the world to me. Thank you immensely."
上記のメッセージを少なくとも10人以上の全く知らないアメリカ人に送りましたが驚くことにほとんどの人が返信をくれました。中には会社との契約でMock Interviewが禁じられているという人もいましたが、それでも基本的なアドバイスとGood Luck!というメッセージをいただきました。そこからは火水木曜の3日間で授業も全部スキップしてアポイントを入れました。
まずはWebで志望先の過去の面接質問例を検索してドキュメントにまとめ、それぞれに自分の回答を準備して覚える作業です。次にアポの時間が来たら卒業生に模擬面接をしてもらいます。みんな慣れていて最初に簡単な自己紹介をするとすぐに「それじゃ1問目」という感じで始めます。
ここからは個人的な感想でしかないのですが模擬面接は四苦八苦でした。特に最初の2人の卒業生との練習は話している途中で止められてしまい、自分ではできているつもりのSTARメソッドが全くできてないという状態でした。この会社の面接対策の基礎を理解していないというフィードバックが多く絶望でした。おそらくどなたも「こんなヤバい候補生の相手してるの私くらいだろうな…」という慈悲の心で接していただいたと思います。働いている平日に突然明日か明後日に1時間ください、と連絡しても快く受けてもらえるのはAlumniネットワークの最大の強みだと感じました。
5人目くらいからは基本の型で止められることはなくなり、エピソードで強調すべき部分や自信を持った話し方などのアドバイスに変わってきたので、そこからはYoodliというAI面接アプリも使いました。ビデオを録画しながら答えた内容に合わせて追加質問をしてきたり、英語のフレーズの言い直しや「ah」などのfillar wordsのカウントなどをしてくれます。面接の直前などはYoodliと話してウォーミングアップしました。
周囲の状況
これはインターン開始後に分かったことですが、秋のオファーに辞退が多かったことで2月に枠が増えて幅広い日本人MBA生が面接通過していたようです。秋に応募して他トップ校の学生と混じっていたらどうなっていたかは分からず、運の要素もあったと思います。また、アメリカでのインターンにこだわっていたらそれもかなり厳しい結果になった可能性が高いです。Rady 2025のクラスメイトたちで自分と同時期にインターン就活をしていたのは他に1名ほどしかおらずほとんどの学生が4月を過ぎてから本格的に開始していました。最終的にはみんなどこかしらのインターンは獲得しており、San Diego近郊のスタートアップなどが多かった印象です。
まとめ
MBA入学からすぐにサマーインターンへの書類提出を開始しましたが全く通過していなかったため、某社も正直なところたまたま面接に呼ばれているだけで可能性は低いだろうという思いもありました。しかし実は日本人の卒業生も含めてRadyからは毎年入社している人がおり、強固なつながりがあります。英語面接、短い準備期間、知らない人へのDMなど心理的難易度が高い作業が多い中でいったん全力で走ってみるという姿勢が大事です。