スクール概要
■Radyの特徴
カリフォルニア大学サンディエゴ校 Rady School of Management
その特徴を端的に言い表すとすれば、次のようになるでしょう。
バイオテクノロジー、クリーンエネルギー、ハイテク産業などの分野における強力な地元産業との連携関係を基礎としたユニークな学習環境、就職機会
未来を再定義する "イノベーション" に重点をおいたカリキュラム構成
若いスクールならではの、既存概念にとらわれない自由闊達でチャレンジングな校風
コンパクトなクラスサイズがもたらす、刺激的で生産的な学習体験
しかし、Radyスクールをより正確に理解頂くためには、第一にサンディエゴという地域特性を理解して頂くことが近道です。その上で、若いスクールならではの校風、コンパクトなクラスサイズがもたらす効用、クラスメートのプロファイル、実際のカリキュラム、課外活動、就職情報と順に読み進めて頂くことで、より実際に近いRadyスクールの姿を想像頂けると思います。
■Radyの校風
ノー・ルール ― 何でもチャレンジ -
Radyスクールに慣例・ルールなどありません。常に「今」を出発点として、将来を再定義していくことが自分達の使命であると考えているからです。そして、リスクテイクして成功あるいは貴重な失敗をした先人達が学生の周囲に大勢いて、常に学生達に刺激を与えます。学業の傍ら起業プランを本気で検討する学生もいます。学生の声によって新コースが開設されますし、新しいクラブも続々と誕生しています。個人研究をしたければ、クラスメイトとチームを組み、教授室に押し入りサポートをお願いするといった具合です。こうした環境に身を置くと、たとえ保守的な考え方の人でも、徐々に洗脳されていき、卒業の頃には立派なリスクテイカーになってしまいます。
People, People, and People
Radyスクールの設立に多大な貢献をされ、当スクールの名前にもなっている Ernest Rady 氏は数えきれない成功と失敗の末に、屈指の起業家としてその地位を不動のものとしました。彼が語る「成功のための3つの秘訣」の1つ目は"People"、2つ目は"People"、そして3つ目に"People"。「People, People, and People」 それが彼が辿りついた答えだそうです。そんな彼の想いも込められているのか、Radyスクールはまさに「人のつながり」を大事にし、そして、それを促進する環境です。
愉快なスパルタ環境
クラス規模は、フルタイムMBAで1学年30人です。この異例ともいえるコンパクトなクラス規模は、クラスメイトとの距離感を極限まで縮めてくれます。コア科目は、一同揃って同じ部屋で受講しますし、選択科目になっても約半数は同じクラスです。入学後1ヶ月も経てば、全員残らず顔と名前が一致するのはもちろん、それぞれのパーソナリティまで全部分かってしまいます。良く言えば、「皆仲良くなれて良いですね」ですが、人によっては「もう逃げられぬ」です。皆、手当たり次第に話しかけてきますから、「英語喋るの疲れたから雲隠れ」 なんてことはできません。飲み会が誘われれば 「そりゃもう行くっきゃないな」 です。海外の環境に身を置くのは、どんなに英語が達者な人でも多少は疲れるものです。でも、そうした環境でも戦えるために、わざわざ海外スクールを選ぶのであれば、非常に良い環境だと思いませんか?
"Collaboration" というより "Friendship"
少しスパルタ的な側面が先行しましたが、本質的には、クラスメイトとの交流は非常に刺激的かつ生産的です。"Collaboration" というよりは、むしろ "Friendship" と言うのが適切です。知識・経験・情報を共有することこそ価値があると考え、お互いに助け合って成長していくという雰囲気が極めて強いと感じます。成績Aを取るために、1人で何かを囲い込む、なんてことはまず想像できません。グループワークも非常に多く、作業量も膨大ですが、リーダーシップ、グループ貢献、コミュニケーションなど様々なスキルをクラスメイトとのシリアスかつ愉快な対話の中で体験的に向上させていくことができます。
広がるネットワーク
基本的には、クラスメイト30名での活動が中心となりますが、フルタイムMBAでは2学年ありますから、選択科目やクラブ活動などを通して、他学年の学生とも交流の機会が頻繁にありますし、フレックスMBAの学生とも様々なイベントで交流する機会があります。これだけでもかなりの交流規模になります。その他、卒業生とのイベント交流機会も多数企画されますので、"コンパクト" なクラスサイズだからといって、ネットワーク規模が不足するなどということはありませんのでご心配なく。
学長・教授陣
前Radyスクール学長のRobert S. Sullivan氏は、以前、名門UNC's Kenan-Flaglerビジネススクールの学長として Kenan-Flagler の知名度(ランキング)を著しく高めた実績があります。ゼロからのスタートとなるRadyスクールの学長を引き受け、優秀な教授陣をリクルートし、地域コミュニティーとタッグを組み、着実に新しい歴史を作り上げているその手腕はやはり確かなものです。そして2019年9月からLisa Ordóñez氏が2代目学長としてバトンを引き継ぎました。Ordóñez氏はUniversity of Arizonaで25年間研究員そして最後には副学長を務めた経験を持ち、Radyをさらに発展させようと尽力しています(学長紹介動画)。教授陣もリスクテイカーです。MIT, Stanford, UCLA, UC Berkeley, Yale, Kellogg, Chicago GSB などといった伝統校から、設立間もないRadyスクールに移ってきたその意気込みを彼らの授業からヒシヒシと感じます。つまるところ、変化を求め、未来を変えて行こうという意気込みとエネルギーに溢れた教授陣なのです。その道で著名な教授というのは、往々にして集客効果が高いものですが、学ぶのはあくまで私達自身です。著名な教授に教わったからスゴク勉強になるなんていうのは妄想です。大事なのは、どれだけ「今」と「未来」を直視し我々に刺激を注入してくれるか、そのエネルギーレベルだと思いませんか?
スタッフ
特筆することはありません!「限りなくフレンドリー」 それに尽きます!!!質問事項は、困ったことがあれば親身になって相談に乗ってくれますし、アクセスも非常にオープンです。学生個々人の名前もちゃんと覚えていてくれます。筆者がキャンパスを初めて訪問した際、アドミッションのほうから声をかけてくれて、「ついにこっちに来たんだな!お前のことはよく覚えてるよ!」と言ってもらったことは今でもよく覚えています。
■主なランキング
4th in the US: Best B-Schools for Entrepreneurship (Bloomberg Businessweek MBA rankings 2022-23)
4th in the US: Best B-Schools for Learning (Bloomberg Businessweek MBA rankings 2022-23)
9th in the US & 12th Globally for Faculty Quality: Full-Time MBA ranking 2021 (Economist)
10th in the US: Master’s in Business Analytics (QS Business Masters rankings 2020)
28th globally & 23rd in the US for Faculty Research: Full-Time MBA ranking 2020 (Financial Times)
28th in the US: Best Part-Time MBA program (US News & World Report Best Business Schools 2022)
30th in the US: Recognized by peer B-School Deans and MBA program directors for MBA specialty in Entrepreneurship (US News & World Report 2022)
■STEM指定スクールに選出
RadyのMBAプログラムはSTEM指定を受けています。これは、MFin、MSBA、MPAcとともに、Radyのすべてのプログラムがこの指定を受けたことを意味します。
MBAのコアカリキュラムは変更されておらず、これは私たちのプログラムが分析的で定量的な性質を持っていることを強く証明しています。