就職活動

多くの学生にとってMBAはキャリアアップ、あるいはキャリアチェンジの場です。ビジネススクールの学生は勉強と同様、あるいはそれ以上のエネルギーを就職活動に注いでおり、スクール側も学生の就職活動を手厚く支援してくれます。ここではRadyスクールからの就職支援について紹介します。

入学早々に性格診断テストを受けます。これはほとんどのビジネススクールで利用されているテストで自分の職業観や興味などに関する質問に答えることで、キャリア形成の方向性を指し示してくれます。このセルフ・アセスメントが就職課スタッフにとって各学生の志向を知ることができる最初の材料であり、就職課からのより良いサポートを受けるための第一歩であると同時に、自分を客観的に見つめ直す貴重な機会です。

セルフ・アセスメント

レジュメ添削

就職活動にあたってレジュメが非常に重要であることに異論はないはずです。修了後に日本国内での就職を目指す場合でも、昨今では英文レジュメが必要になることが多いので、入学早々に英文レジュメを作成します。とはいってもゼロから作る必要性はなく(あえてゼロから作り直すのもアリですが)、ビジネススクール受験用に作製した英文レジュメを就職活動用に修正することで対応可能です。しかし、そうはいってもいざやってみると内容・言葉遣いの両面で悩ましい懸念が発生するものですが、Radyスクールでは就職課スタッフが親身になってプロフェッショナルレベルの添削をしてくれるので安心です。もしあなたが公費・社費派遣されている等の理由で現時点で転職する意思はなくても、ビジネススクールに入学したら就職課のレジュメ添削を受けることを以下3つの理由でお勧めします。

理由1:プロフェッショナルレベルの就職活動用の英文レジュメが無料で出来上がる

理由2:就職活動を前提にしたレジュメの見直しを通じて、受験時とは異なる観点で自分を掘り下げることができる

理由3:就職課スタッフと対話することで、クラスメート達の職業観を多少なりとも理解することができる

就職活動が本格的にスタートする前(1月末)に、模擬面接の機会が用意されます。仕組みはとても簡単で、自分の志望業界・職種を申請するとその分野で働くアルムナイを模擬面接官としてアサインしてくれるのです。私はバイオテクノロジー業界をチョイスしたので、地元のバイオベンチャー役員に模擬面接をしてもらいました。 

ここで一つ強調しておきたいことがあります。Radyスクールは若い学校なので、現時点では卒業生も若いビジネスパーソンが多い状況にあります。しかしこれはFull timeプログラムに限ったことなのです。Radyスクールには地元企業で働きながら週末・夜間に勉強できるFlex timeプログラムがあり、こちらのプログラムは学生の平均年齢も高く、経験豊富なシニア・マネージャー層以上の方も多く在学しています。そして彼らがFull timeプログラムの比較的若い学生に対して、休日返上で“愛情たっぷり”の模擬面接をしてくれるのです。厳しい言葉で叱咤激励されながらも、アメリカ人の観点から的確なフィードバックをもらうことができる貴重な機会です。

私の場合、さらに良かったことがあります。私の模擬面接官は私のキャリアゴールを聞いているうちに「だったら、俺の友達のこいつに連絡しろ!、顔が広いからきっと面白いやつを紹介してくれる!」と私のキャリアゴール達成に力を貸してくれそうな友達を紹介してくれました。これこそが「人のつながり」を大事にし、お互いの成功を積極的にサポートしあうRadyスクールのコミュニティ意識の表れの一つです。

学校が開催するネットワーク・イベントは大きく4つに大別されます。こうした山ほどある機会を活用して、企業側とコンタクトを取りインターンシップや就職の機会を見つけることになります。

①毎週火曜日に行われる企業プレゼンテーション(Qualcomm, Sony USA, HP、地元ベンチャー等)

②Life Sciences & Healthcare Club、Finance & Investment Club等のクラブが企画する会社訪問

③不特定多数の会社が集まるキャリアイベント(例:Spring Career & Internship Fair)

④Radyスクールではなく、UCSD全体でのキャリアイベント

その他、⑤近隣のホテルやコンベンションセンター等で開催される各種イベントにも無料で参加できるものが沢山あります。また、ユニークなものとしては、⑥Japan Society of San Diego and Tijuana (JSSDT) が開催する名刺交換会や異文化交流会というものがあります。こちらのイベントには日本大好きなアメリカ人が多数参加しており、英語と日本語半分ずつで楽しくお酒を飲むことができます。そして、実は彼らは地元企業の経営者で、アメリカ人の観点で見た日本に対する鋭い意見を教えてくれたりするのです。

そしてこれらのイベントに追加して「⑦独自開拓」というネットワーキング手段も重要です。学校が用意してくれるイベントをうまく活用するのは当然として、学校がまだ開拓していない領域も自らの足で開拓してしまいましょう!とはいえ、飛び込みセールスよろしく企業の表玄関をいきなりノックするのはさすがに難しいので、クラスメート(特にFlex timeのシニア層)や教授等のコンタクト・ポイントをうまく活用しましょう!

Radyスクールには就職支援専用のイントラネットが整備されております。いわゆる企業データベースのようなもので、自分の興味に応じて様々な検索ができると同時に、登録されている企業への応募・問い合わせをイントラネット経由でスムーズに行うことができます。

その他にも、英文レジュメの修正版や英文カバーレターの草案をアップロードすると、就職課スタッフが即座に添削してくれます。また、上述のネットワーキング・イベントやon-campus interview等のスケジュールも一元的に管理できる優れものです。

就職活動体験

Y.Y., Full Time 2011

Rady Students/Alumni座談会 第4回(就職活動)

モック・インタビュー(模擬面接)

ネットワーキング

就職支援イントラネット (CareersRadyMBA)