クラブ・課外活動

レクチャー、ケーススタディ、そしてグループ討議。ビジネススクールでは想像以上に多くのビジネススキルを学ぶことができます。しかし、ビジネススキルを高める場は、そうした文字通りの「学習」だけではありません。クラス外の活動も、クラスでの学習とは少し違った角度からビジネススキル、あるいは、ヒューマンスキルを高める機会を提供してくれます。ビジネススクールにおけるクラブ活動をはじめとして、こうした課外活動は実際に経験してみないとなかなか想像しにくいものです。ここでは、Radyスクールのクラブ活動、および、その他様々な課外活動について紹介します。

クラブ活動

クラブ活動の内容として代表的なのは、ビジネスコミュニティとのネットワーキングです。

Radyスクールでは公式クラブが、それぞれのフォーカス分野において、積極的に企業とコンタクトを取り、セミナー、企業訪問、その他様々なネットワーク機会をセットアップしており、クラブ員でなくてもこうした機会を活用できることは大きな魅力です。

一方、クラブ員となって活動することも大変有意義です。

自分の得意分野・経験を積極的にシェアして、リーダーシップを発揮する場とすることもできます。あるいは、教室から一歩外に踏みだし、クラブ員との一歩踏み込んだコミュニケーションで、教室の中では得難い考え・意見を創発することも可能です。あるいは、起業精神やチャリティ精神といった、アメリカン人が強みとするメンタリティ(そして、日本ではなかなか触れる機会の少ないものです)を直接理解する良い機会でもあります。 Radyスクールでは、そのコンパクトさが功を奏し、クラブ活動においても一人一人の意見が直接的に大きなインパクトをもたらします。新しいクラブを作りたければ、有志を募って即立ち上げです。クラスで学ぶビジネススキル以外にも、こうした活動に積極的に参加し、ビジネス・ヒューマンスキル、そして、メンバーとの友好関係を築いていけるのは大きな魅力です。

大学が主催する起業プランコンペで、優勝チームは$80,000のスタートアップファンドを得ることができます。Radyスクールからも毎年数名の学生が参加し、上位の成績を収めています。このコンペはUCSDが大学を挙げて主催するだけあって、様々な学部の学生がチームを組んで参加しているところにビジネススクールの学生としての参加価値があります。入学して半年も経てばクラスメートとはすっかり打ち解けることになり、お互いのバックグラウンドやパーソナリティを理解したうえで、有形無形の共通認識が形成されます。さらには、ビジネスを議論する上での共通プロトコルのような物も出来上がりますので、クラスメートとスムーズな議論ができるようになると「おっ、なんだか成長してるかも!?」と可愛い勘違いすらしてしまいます。これはこれで非常に良いことですが、修了後のことを考えると必ずしも良いとは言いきれません。例えば、あなたがハイテクメーカーで働くならば、おそらくエンジニアとの共同作業による戦略立案や商品開発の任にあたるのではないでしょうか。そしてあなたに求められるのは、経営用語に必ずしも明るくないエンジニア達と深く議論し、彼らの持つ技術シーズを利用してお金を生み出すことです。前置きが長くなりましたが、ビジネススクールの学生としてこのコンペに参加すると、まさに上記のプロセスを体験できるのです。UCSDの優秀なエンジニアリングスクールやメディカルスクールの学生の研究内容を経営視点で投資家に翻訳する作業。これこそが残念ながらRadyスクール内だけでは経験しにくいことであると同時に、このコンペに参加することで総合大学としてのUCSDの強みを享受できるメリットではないでしょうか。

「メンター」は「助言者」といったような意味で、仕事や人生に関する様々な助言をしてもらうという、いわば、人生の指南役となってくれる人のことです。日本人にはあまり馴染みがありませんが、アメリカでは非常にポピュラーなようです。Radyスクールでは学校側が仲介する形で、地元企業のExecutiveを希望者にアサインし、定期的にコミュニケーションを取ってアドバイスを貰ったり、ネットワーキングのイベントに一緒に参加させてもらう、というようなものです。毎年のメンターリストの経歴などを見て、自分が教えを請いたいメンターへのアサイン希望を出します。

インターナショナル・トリップ

学生が主体となり、海外旅行を企画します。これまでに日本、中国、インド などが企画されました。

こうした企画にチャレンジすることも、いろいろと勉強になりますね。

雑誌出版(Rady Business Journal)

Radyスクールでは年に1回、雑誌を発行しています。この雑誌は主に学生主導で執筆、編集、発行作業が進められます。編集者側として参加すれば、その年のテーマ、デザイン、協力企業とのパートナーシップなど、雑誌刊行に関わる様々なプロジェクト作業を通して幅広いヒューマンンスキルを身につけることができます。あるいは、執筆者として、自身の経験や知識をフル活用してジャーナル編集に貢献することも大変意義深いものです。実際に過去に原稿執筆した日本人学生もいます。Rady Business Journal へ参加し、あなたの名前を雑誌に残してみませんか。

(参考)Rady Business Journal 公式ページ

その他

上記のような公式なクラブ活動、その他の課題活動の他にも、生徒会の役割を果たすRady Student Boardが定期的に様々な交流イベントを開催しています。