カリキュラム

■カリキュラムについて

Radyスクールでは、Harvard、Stanford、MIT、Yale などのスクールが作成し、どのMBAスクールでも広く利用されているケース群のなかから、"Innovation" を機軸として各科目の教授が厳選した良質のケースが使われます。授業で理論的基礎事項をレクチャー形式で学んだ後、関連するケーススタディをグループで検討し、翌週の授業までに提出するのが典型的な流れです。翌週の授業では、ケーススタディに関するプレゼンテーション、クラス内ディスカッションなども行われ、教授からのフィードバックに加え、他のグループからの新しい知見も得られるのが魅力です。こうしたケーススタディに関わる課題が、週に3~4科目ある全科目で毎回課されます。どれほどグループワークの密度が高く、そしてケーススタディの比重が高いかが想像頂けると思います。新鋭のビジネススクールでありながら、学習内容については王道・高品質なものを多数取り扱っています。(ただ、かなりしんどいです。苦笑)

戦略論、マーケティング、ファイナンスなどビジネス知識を独学するための書物はいくらでもあります。わざわざMBAスクールで学習する価値は何なのでしょうか?MBAスクールで学習する最大の効用は次の2点です。

1.教授陣がケーススタディを厳選して提供してくれる
ケーススタディこそMBAスクールの真髄だと言っても過言ではないでしょう。ケーススタディを通して、過去の卓抜した成功例(時には失敗例)を生々しく仮想体験することができます。「自分だってできる!」、「自分だったらこうする!」など過去の実例に身を投じることで、インパクトのある学習体験ができ、教科書で学んだ理論的要素が血肉となって「使えるスキル」になります。さらに、そうした知識面に加え、過去の偉大な起業家精神に触れることで、自身の内面をも変えていきます。

2.ケーススタディで実践的に学べる
グループで討議し、事業戦略、マーケティング戦略、組織改革、工場生産ラインの効率化、株式ポートフォリオの最適化などに関する分析を行い提案書を作成したりします。Lab to Market ではグループで起業プランを作成します。多様なバックグランドを持つグループメイトと討議を重ねることで、独学では決して得られない新しい発見が得られます。さらに、リーダーシップ、チームマネージメント、コミュニケーションなどといったヒューマンスキルもグループワークが実践・実験・改善・進歩の中心と言えるでしょう。

■Radyと言えばLab to Market

Radyスクールの特徴を象徴するのは、"Lab to Market" プログラムです。約1年に渡り継続的に行われる起業計画を策定する総合演習プログラムです。戦略、事業開発、マーケティング、組織設計、オペレーション設計、ファイナンスなどあらゆるビジネス知識を総動員してビジネス化可能なレベルのプランを策定します。これら必要な専門分野の知識習得のためのコア科目及び選択科目が提供されますので、興味レベルに応じて選択科目を受講することになります。さらに、各専門分野の基礎となる定量分析手法、経済学理論、財務知識、ヒューマンスキルといった汎用的なスキルを主にコア科目で学習します。実際には、これらの学習内容を汎用基礎スキル、専門分野、Lab to Marketなどの応用実践へと段階的に学習していきます。実に効率的に設計されたプログラムです。サイエンスフォーカスである点もRadyスクールの特徴です。地域産業との関わりの強いバイオサイエンスやグリーンテクノロジーに特化した応用プログラムが提供されています。

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■構成例

Radyスクールは、Quarter制(3ヶ月単位のプログラム構成)です。以下のサンプルは、卒業までに必要な92単位(1科目あたり4単位)を取得するのに必要最小限の構成を示しています。この典型的な例が示すように、選択科目は10科目が標準であり、これだけでも相当な学習量になります。重要なのは、選択科目の選択肢の多さではなく、現実的な稼働量(例えば10科目)に対して、自分にとって必要十分な科目が揃っているか否かであるということです。なお、Radyスクールでの学習期間は、9月中旬~翌々年6月中旬の1年9ヶ月です。但し、Radyスクール入学前にサマースクール(UCSD Extension)で語学コースを取るのが一般的で、その場合、渡米は6~7月となり実際の米国滞在期間は2年弱です。