サマースクール


UC San Diegoには「UCSD Extention」という付属教育施設があり、そのうちELIという英語プログラムを夏に受講することができます。あくまでオプションですが、8月上旬開始の4週間コース、または6月下旬開始の10週間コースを受講します。月曜から金曜まで朝9時から昼or午後3時まで授業で、その後はフリー。生活のセットアップをしつつ色んなトラブルの洗礼を受け、海に出かけることを覚えます。

Conversation and Fluencyは、週20時間のクラスで、英会話、文化交流に重きを置いた内容です。イディオムの習得や、プレゼンテーション、あるいはクラス全体で文化の差異をディスカッションしたり等、英語に慣れていくには最適だと思います。UCSDのネイティブ大学生が、生徒に対し1:5くらいの割合でアサインされていて、彼らとのグループ英会話セッションが、週6時間程あります。その他、社会科見学として、裁判所の傍聴、old townの見学等もあります。Conversationのクラスは、週10時間程度のクラスで朝二時間遅刻できます。内容面はConversation and Fluencyと全く同じです。

Business Englishは、週25時間のクラス。テーマがビジネス関係にシフトして、それを通じて英語を学ぶといった形のものです。基本の単語・フレーズの確認から始まり、ビジネス・プレゼンテーションやネゴシエーションを繰り返しするほか、クラスによってはバーチャルの株取引をしてみたり、コストコや工場へ見学に行って、ビジネスモデルや採算性を議論するなどもします。

2014年夏のクラスでは、サンディエゴ名物のMicro Brewaryの工場・醸造所、地元新聞社、楽器メーカー工場などへ見学をしました。クラスメイトは、欧州・南米・東アジア・中東など様々な地域から参加しているほか、会社からの派遣または休暇を兼ねてアメリカへ英語を勉強しに来たビジネスパーソン(メーカーマーケティング職、会計士、重工メーカー管理職、等々)もいて、実際のビジネス経験を基にしたディスカッションやクラス外での打ち上げなどとても盛り上がりました。MBAほどしっかりとやるものではないにしろ、親しみやすいトピックだと思います。

上記のコースは、初日に文法&リスニングのクラス分けテストがあります。日本人はテストは得意なので、結果として自分よりも話せる人達(ヨーロッパ人、中国人)の多い上位クラスにアサインされると思います。上位クラスであれば、大学生半分、社会人経験者半分のイメージです。(同時に、遊びに来ているような日本人大学生は他のクラスに固まりますので、日本の英会話スクール的な雰囲気は避けられます)

また、10週間プログラムのIntensive Business Englishは、週25時間のクラスです。4週間プログラムのBusiness Englishと比べてより英語学習にフォーカスしており、ビジネス英語を習得するコアクラスと、イディオムやスラング、英会話、プレゼンなどを学ぶ多種多様なエレクティブから構成されています。コアクラスではMBAで使われるケースを読み込んでクラスメイトと議論してみたり、新規事業のプレゼンをしてみたりと、プレMBAとして学ぶことは多いです。また、エレクティブは他のコースと共通なので、様々なバックグラウンドの学生と交流できます。一方で4週間プログラムのような体験型学習はあまりなく、課題も比較的多めです。

Radyがこうしたカリキュラムの中身を検討した上でELIを特にお勧めしているかと言うと、そこは不確かです。単純に、

もし他に特に行きたいサマースクールがあれば、そちらに行かれていいと思います。ただ、自分がもう一度その選択を迫られたら、やはりサンディエゴにすると思います。サンディエゴに慣れながら、生活のセットアップをゆっくりできるのは何よりも魅力です。